絵本×大道芸ライブとは

絵本×大道芸ライブは、大道芸人オマールえびによる、絵本のよみきかせと、大道芸を組み合わせたパフォーマンスです。

研修で「おまえうまそうだな」のよみきかせを聞いて、猛烈に感動し、涙が止まりませんでした。

絵本はこどもが楽しむものというイメージだったのですが、大人が聞いてもこんなに楽しんだ!と認識を大きく改めることになりました。

それどころじゃない、うまくやれば大道芸でやったっておもしろいぞと思い、絵本っていうと敬遠する人でも大道芸と一緒にやればきっと聞いてくれる。そしてこの楽しさをわかってくれるんじゃないか! そう思いました。

当時、図書館職員でイベントを担当しており、利用者がジリジリ減っていく状況の中で、どうやって新規客を増やしていくのか四苦八苦しているところだった僕に、このことは天啓でした。

早速このことを証明するために、自館のイベントに(無理やり)組み込みました。
数ヶ月にわたる構想と練習の結果、初めての試みながら、想像以上の来場者があり、大いに盛り上がり、結果的に大成功でした。

やってみてわかったのですが、よみきかせを好きな客層と、大道芸が好きな客層は大きく違うことに気が付きました。
そのため、よみきかせも大道芸もどちらから見ても新鮮な目で見てもらえ、よみきかせと大道芸、それぞれを行うよりもより満足度の高いショーになるのではないか、そういうショーをやっていきたいと思い、絵本と大道芸を単純に「+」足すのではなく、「✕」かけてそれ以上になるように

「絵本✕大道芸ライブ」としました。

僕のよみきかせは、ちょっと普通じゃないよみきかせです。
よみきかせの活動をしている方からしたら、かなり「邪道」なよみきかせだと思います。

顔から体から、全身を使って感情を込めて読んでます。
大道芸の芸風も「ダイナミック」が持ち味ですが、よみきかせも「ダイナミック」という言葉がぴったりです。

よみきかせを通して伝えたいことはいろいろあると思いますが、「絵本✕大道芸ライブ」では「絵本の楽しさをつたえる」この一点に集中しました。

想像してたよりずっと面白かったと言われるのは、嬉しいような不本意なような・・・
大道芸で培った技術をいろんなところで生かしています。

いろんなところでiPadを凝視している子供を見るにつけ思います。
これからのよみきかせのライバルは、YouTubeだって。
YouTubeの動画より面白いものを提供しないと、見向きもされなくなってしまう時代がそろそろきてしまうんじゃないかと・・・

「絵本✕大道芸ライブ」は絵本の世界の入り口でありたいと思っています。

「絵本って楽しい!」そう思ったらしめたものです。
だから、ぜひ子供だけじゃなく、大人も一緒にきいてほしい、そして絵本の楽しさを知ってほしい。
そして、次のステップとして、多くのよみきかせの活動などに繋がっていったら素敵です。

全力で絵本を読みます。全力で大道芸します。

一人でも多くの人に、ぜひ見てもらいたい。そう思っています。